ぽこぽこうんぽこ

誰かチャンスをください。頑張って自分なりに小説を書いています。

いやキャンプで米持って来いって言われたら生の米持っていくだろ普通

 中学生の時の思い出話させてください。

 

 中学生の頃、林間学校やスキー学校とかそういうのは無かったんだけど地元に市営のキャンプ場があるためか1泊2日のキャンプに行くことがったときのお話。

 当時はもうゴリゴリの反抗期で大人の言うことは全部間違っていると思っていたし、実際相手が間違っていると思ったら糾弾せずにはいられないような尖りに尖っていた。

 キャンプは毎年のように子ども会の集まりだのなんだので泊まったり日帰りだったりで利用していた。つまり、カレー作り、かまどの番、薪拾い、野菜の皮むき、残飯処理なんでもござれのカレーの申し子だった。

  何を言いたいかと言うと、キャンプと言えばカレー作りだろ。

 キャンプと言っても、所詮は地元だし、それも使い勝手も知っているような場所なので恐れることは何もないし持ち物と言っても中学生らしくジャージ、着替え、歯ブラシセットぐらいだった。何も問題はない、いつものキャンプのしおりだったように思う。

 一つの文言「米1合」を除いて。

 キャンプ合宿のしおりが配られそこには「米1合」と書かれていたので、それはもうカレーを作るのだろう。ハンゴウ(水入れて米を炊くための黒い釜みたいなやつ)を班ごとに渡されて家庭科で習った「始めなんとかあとサッサ」みたいな標語を大人たちが唱え始める姿が既に浮かんでいる。

 

 いや、浮かぶよなあ。

 

 浮かばない?

 

 キャンプ行くって言われたら、米持って来いって言われたら、生の米持っていくだろ普通。こちとらキャンプには毎年夏休み子ども会でいってるんだぞ? ハンゴウの使い方だって知ってるし火だって自分で起こせるんだぞ?じゃあ生の米持っていくだろ普通。

 

 キャンプ合宿当日の朝、集合場所での持ち物確認の時間がやってきて着替えを忘れた奴は吊るしあげられて学校備え付けみたいなウンコ漏らした子に渡される用の着替えをもらうような、そんな時間を過ごしていくうちに今度は自分の番が来た。

 他人を笑うものは同じように他人に笑われる。

 

教師「米は持ってきてるか?おいおい、まさか生の米持ってきてるやつおらんやろな(笑)」

皆「(笑)」

ワシ「(笑)じゃねえんじゃオラ」

教師「今回のキャンプ合宿は時間がないから生米じゃなくて炊いた米を持って来いとあらかじめ言っておいたはずだが?wというか、周りの皆は持ってきているのにお前恥ずかしくないわけ?www早く謝って○○先生の家の米貰ってこい」

ワシ「1泊2日のキャンプで時間がないわけないし米と書かれたら普通生米持ってくるのが普通では?ましてやキャンプという状況も相まって生米の選択肢は増すばかりでは?他にも生米持ってきたやつらも何も知らない保護者も普通は生米選ぶと思うが?てめえらみたいなキャンプに炊いた米持ってくるようなキャンプ舐めた奴と山奥に行くの?山舐めてんの?死ぬよ?(そんなん聞いてないです)」

ぐらいの反論を中学生が頑張って大人にした。

 

そこで終わっておけばいいのだが

教師も教師で大人気がないので「周りの子は~」説法でこちらを貶め始める。

そもそも班のキャンプ担当みたいなやつがそれを告知していたらしいが当時の自分はそういうのに興味がないようなスタイルを保っておりそんな話は聞いていない。

 

そのため、班のメンバーにも当たり散らし最悪の雰囲気を作り出し見かねた近所に住んでいる教師は家で炊いた米を車で取りに帰り、帰ってくるまで当時の担任だった教師と俺とでの互いの人格否定言論バトルは続いた。

 互いに禍根を残すこととなり、相手教師のお前は今後俺のクラスになることは絶対にないと思えという捨て台詞で物語は完結する。

 

 キャンプは楽しかった。

問題のカレーについては、カレー自体は現地で作ってアツアツのカレーをカピカピのごはんにかけることでこれでええやろというオチだった。

 いや、絶対現地でハンゴウ使って炊いた方が良かっただろ。炊飯器に頼るだけではわからない米の性質を学ぶめちゃくちゃよいきっかけだったろ…。俺たち学校の周り田んぼだらけの上に、小学生の頃は学校敷地内に田んぼ作って稲作授業もやったようなやつらだぞ…。

 

 以上で終わり。これきっかけでゆるキャン△ブームには乗れませんでした。

ちなみに地元のキャンプ場はこの後に食中毒を起こしたりして合宿は無くなったり無くならなかったりいろいろあった。

だから、生米を持ってこないように言ってたのかな?いや、じゃあカレーもダメだわ。

やっぱり当時の教師の頭がおかしかった。もうね、これで終わりです!

 

ということで、今回の事件のフィードバックいきまーす。

 

 

今回の件で学んだこと

 

どちらの意にもとれることをあやふやなまま決めない。やめようダブルミーニング

・生米なのか、炊いた米なのかをハッキリとさせる必要があった。

 実際、口頭でこれらの周知はしていたようだが第三者が見ても理解できるようなマニュアルを作成する必要がある。

 

・一括りにしてしまったと気づいた場合は生米、炊いた米どちらでも対応できるような状況を作るように後段取りを行う必要がある。

  (例)・一定数の生米保有者がいたのでハンゴウを使うような時間を取ってみる

 この場合、失敗成功ともに勉強にもなるので学校行事の一環として本来の趣旨とも合っている。

 (当時炊いた米を取りに帰ってくれた先生はこのフォローがとてもよくできていた)

 

 

他人はできているがあなたはできていないの説法は意味がない

・そもそもが無意味なフィードバック。

 問題が起きている現在その場で反省させる必要がない。

 この現場で今、必要なのは炊いた米のみ。

・もしそれが事前にわかっている、危惧する項目があるなら失敗するような状況にもっていかない工夫や補助が必要。

 そして、失敗した場合はフォローが必要。

・前述のダブルミーニングの件も踏まえてこの場合の失敗者は米を持ってきていない奴のみ。

 

 総括

 事故が発生したタイミングで事故に対してのフォローをしないと物事は前に進まないということを意識しないといけない。

 「なぜ起きたか、今後どうすればよいか」と言うような経過の確認はそれぞれの過失を確認するうえでもちろん必要。

初めに犯人捜しをして責任の所在を明らかにしたところで生米は炊きあがらない。

(これを認識できていない人はとても多いのでこれを機に理解してください)

(事故の規模、緊急性と様々な状況があるので適宜判断してください)

 

 また、犯人捜しをした際に自分に責任がないとわかった悪い大人はフォローしてくれない上に糾弾を始める可能性があります。今回の教師の一人はこれでした。

 社会に出ると話は変わってくるが今回の登場人物は生徒と教師であるので教師側がフォローをするのは当然だった。

 

 社会に出たら困るよ、それは社会に出ることができなかった教師全員が胸に刻んだ戒めの言葉…。身に染みるぜ!!!!!!!!!!!

 

終わり。