ぽこぽこうんぽこ

誰かチャンスをください。頑張って自分なりに小説を書いています。

未来日記を読んだのでリアルタイム感想を残す

Kindleセールの対象になっており12巻で400円となっており

また、友人から薦められていたことと、アニメ化していることも幸いして未来日記を読みました。

読書メーターで感想を記録しているのですが一度に通しで読むと巻毎に感想を書くのがほぼ不可能なのと一日くらいで読めるかと思って都度都度感想を書いていたら6000文字が超えてしまったのでブログに残します。

 

元々の知識としては未来がわかる日記が出てくる作品以外なにもありませんでした。

それでは、感想どうぞ。リアルタイムで書き記していたものに少し追記をしています。

ネタバレふんだんにありますのでご注意ください。

 

1巻

完全初見です。

未来がわかる日記で色々なもめ事を解決していくうちに大きな事件に巻き込まれて~的な日常作品を予想していたところ個性によって様々な未来のみがわかる日記を持った人々のバトルロワイヤル作品だった。

デウスの語ったルールを記録しておく

まずは君達が手にしている「日記」

これは「未来日記」と呼ばれるものだ

本来これは君達が使っていた普通の日記だが

時間をゆがめ90日先の未来までの日記が知れるようになっている

自分の未来が分かるという事だ。

所有者たちの行動次第では「未来」は変わる

 

まず一番単純な場合を取り上げよう

所有者がその日記の時点に辿り着いたとき

それに反する行動をとれば「未来」は変わる

 

「DEAD ENDの予告」

その事後に日記は選択された「未来」に則し”書き変わる”

日記所有者が他の所有者を殺すことが確定した時

事前に”死の宣告”がなされる事にしたのだ

ルールは本当に単純で

①90日先の未来が分かること。

②未来に反する行動を取れば未来は変わる。

③ピンチになれば死ぬ予告「DEAD END」もされるのみ。

これのみでやるんだからすごい。

テンポが異常で2話目で連続殺人犯が死ぬし

3話目で爆弾テロリストが主人公ユッキーの学校占拠するしおかげで日常回が全くない。

デウスデウス・エクス・マキナなのかなあと思ったらそのまんまだった。

00年代漫画特有の一発感と勢いがあって良い懐かしい感覚。

由乃のキャラが良い。

メンヘラがポジティブに活きてさらに本人もそれを活用して主人公を立てる振る舞いをするので隙がない。

あとから読んでいて気付いたが火山 高夫は殺人日記持っていた3thだったんだな。

てっきりユッキーの未来日記を説明するための噛ませ犬だと思ってたわ。

 

2巻

御目方様(6th)の話、早くも佳境を迎えている気がする。

うさんくさいポッと出の正義の味方平坂黄泉(12th)は雨流(9th)を逃がすし御目方様を倒すというし怪しさ抜群の由乃はユッキーを助けるが御目方様から離れろ殺すというし怪しさの中で最後には由乃が正しいというどんでん返し。

あからさまといえばそうだが叙述トリック

バトルロワイヤルのくせにミステリー要素も兼ね備えてる強い漫画だ。

御目方様について、父と母が死んで教団に引き取られ慰み者としてレイプされたときに心を失ったという一連の設定のみが描かれているが情報が乏しくメタっぽく感じてしまう。

手鞠については2巻の冒頭で母の形見なんです~と触れられたのみで知らんし何やねんという感じはある。

そもそも家の床下にあるなら探せたやろと。

弱視だから見つけられなかったという事なのかなあ。

 

3巻

豊穣 礼佑登場(5th)。ガキンチョだったけどあからさまにあやしい。

御目方様の信者でありそこでの恨みなのかどうかはわからんけどとりあえず来た。

由乃の活躍により阻止されたがこいつずっと殺そう殺そうで危なすぎる。

ガキンチョの殺害方法として、様々な方法が用いられたわけだが由乃にことごとく阻止されてしまう。

由乃ちゃん、仕込んだサラダのトマトの重さが変わったって何?

青酸カリを仕込んでおいたとかキスで空気をとかやはり一発屋感がすごい漫画だ。

そして例に漏れずこの巻で退場である。

作中において終始由乃がヤバいという話しか出てこない。

 

4巻 

主人公ユッキーに100人友達つくるの設定が追加!

唐突に追加される設定は重要な伏線であると理解している。

学校がめちゃくちゃになったので閉校し強制転校。

新しい友達というか、本作において新キャラは全員漏れ無く怪しいし実際にそのうちの一人にナイフ突きつけられて更にもう一人からは殺害予告されてるし。

父親に任されて動く日向は未熟過ぎて何したいのか全然わからん。本人もわかっていなさそう。

まおが日向に味方している根拠が一切描かれておらず意味不明*1

秋瀬は一般人枠のはずだがどっちつかずで、また話しを合わせて勝手に参加するしギャンブルするしでわけがわからん。

どう考えてもカヲル君枠だしあからさますぎるが知らんふりをしておくだって友達って言ってるし。

日向の父親もなんでこいつをそこまで敵視するのか、しかし不気味なキャラだが味方ということで整理。

ユッキーの腰に手を当てた秋瀬を見た由乃が慌てふためくシーンから由乃はBLも行けるものだと推測できる。女性と仲良くするのはもちろん男性ですら仲が発展して自分のユッキーが取られることを恐れている。

由乃はユッキー至上主義であるためおざなりにされがちだけれど思考回路自体はまともで男女平等のフェミニストだった。

 

冒頭の友達コンプレックス設定により日向に対して無意味とわかっていながら命張ってでも助けるのはわからんでもないが学校爆破されるときに感じた仲間がいない疎外感、それを覆すこともできなかった癖に友達100人などという甘ったれた目標を掲げるてユッキーの自己中心的で他責で幼稚な思考回路に嫌気が差してくるがボッチの思春期の中学生なのでヨシとする。

思えば、ユッキーの未来日記(個性であると解釈)は森を見て木を見ずといったような上記の通り独善的な性格であることは示唆されていた。

こうなってくるとユッキーのために極端な動きをしてはいるものの由乃はまとものようにも思うが古参のくせして由乃だけ秘密が全く明らかになっておらず黒幕こいつだろという思いもある。

決着としてまのと日向は友達というスタンスを互いに取り続けるらしいが一方的に殺意を抱いていた、由乃に刺されたという経過があるのにその後も友達のふりできるか?

 

やはり異常なのは友達コンプレックスを発動しているユッキーにあると思う。

 

5巻

来須が敵サイドになり未来同盟(そんなんあったな*2)が契約破棄。

未来同盟がユッキー、由乃、雨流で結成される。

狂人枠の二人だが一番心強い両手に花状態のユッキー、ただしユッキーが一番のお荷物だわ。

逃亡中にお腹が空いたとかよくほざくなションベンしてる由乃さんを見ろ。

ほんで仕方なかったとはいえ警官の拳銃奪って二人攻撃するという勢いの良さ。

そもそもその状況を許した警察の怠慢とメンツの問題どうなんのよ…。*3

さらに実弾による威嚇射撃に加えて射殺が許可されるという、舞台が日本ならありえない話だな(オイ)。

最終的には来須は息子の身を案じたうえで神を目指したが達成もできず消えたが残された家族はこのテロを指揮した男の遺族として生きていくんだぞどうすんねん。

デウスにより勝手に選ばれて殺し合うデメリットを飲んだうえでも身に余るメリットがあるということがようやく描かれたな来須刑事の功績はデカイ。

ではこれまでのキャラはどうなんだというところだが、連続殺人犯、盲人のヒーロー、御目方様、ガキンチョと他の奴らはどうしようもないやつらではあったから仕方ないのか。

 

6巻 

24話a blank これまで巻末の見開き数ページと参加者、劇中ではユッキーのみが会話をしているが恐らく他の参加者とも同様の関わりを持っていると思われるムルムルとデウスの対話からスタート。

ムルムルがデウスの神の力とも言える書き込み可能?な未来日記を改竄していると指摘が入る。

とぼけるムルムル、怪しい。

ところで、このような劇中では特に活躍をしていないが読者は認知しているようなメタキャラが本編に関わってくる展開は某執事漫画*4の影響でとても好み。

 

本編としてはユッキー、由乃と決別するの巻。

西島に連れられて指名手配されている由乃を捜索するために廃墟へ向かう一同。

来須も大概にせえよくらいの事やり続けていたが西島にも来須イズムは受け継がれているようだこいつら捜査権限めちゃくちゃすぎるし同級生陣もあんまり警察に関わるなよとか言ってくれる人周りにおらんのか知らんけどどこまでついていくねん。

 

由乃は強い味方だったけど狂人すぎて誰も理解できずそして由乃側も誰も理解しようとしなかったところが問題だな。

ユッキーはユッキーで由乃という敵が明確にできたことで友達コンプレックスを拗らせつつもこれまでの経過により得た真の友達、秋瀬、日向、まの、高坂は味方なの?の助けにより迎え撃つ準備が整う。

6巻P153より

そして迎え撃つ場所を提供した高坂は定番の謎の金持ち枠だった。

さすがに敷地デカすぎだと思うけど。門は消防車通るんかってくらい高いし。

普通門の屋根と塀の高さ合わせるんじゃねえのダサくね?

おまけに屋敷は洋風だしアンテナ塔敷地に立ってるって抜かりねえな。

 

ところで、このユッキーに答えを求めるシーン、ルール②により未来日記を持っているにも関わらず未来を決めるためには確定する未来を自分で選ばなければならないという実態が存在しているが、生死にかかるアクションシーンを除くこのような場面でも発揮されておりユッキーの人生の特異点にあたる重要なシーンだと思う。

生活するうえでこのような選択は常に求められているものでありユッキーにはこの経験が非常に足りていない。

 

未来日記に頼って勝ち取った地位は脆く他人に恨まれるだけだったが自分の言葉を自分で伝えることで真の友達を得られた経験はデカイ。

そして同時に由乃の庇護下から逃れる決断もされているのだと理解した。

高坂もいつの間にかブログをつける趣味が出ており未来日記の力が顕現、しかしあくまで8thこと上下かまどによるサーバー使って配下増やす作戦のやつだったらしい。

また、8thについてはこの異常テンポ漫画において問題だった日記所有者の減少を解消するため必要な存在であった。

 

7巻

7が登場。

戦場マルコと美神愛の間には本当の愛がある。

そんなラブラブ日記の持ち主に由乃からの一方的な愛のみで存続(?)しているユッキーはどう戦うのか、またはユッキーはどこまで由乃を使役できるのかという問いかけでもある。

しかし何もできないユッキーあっけない敗北。

何もできないこいつは、でもこの物語はユッキーの成長譚だから。

ユッキーの父親登場、最近ナニワ金融道を読んだのですがそこに登場してもおかしくないレベルのカス。

ユッキーに友達コンプレックスがあるように、由乃の家族コンプレックスが発動する。

再戦の機会、マルコの今際の際にて放たれたユッキーは汚れ役を2ndに被せてるだけ、さらに由乃は1stの意思を捻じ曲げる姿勢を協力ではなく身勝手と揶揄するシーン大人から子供への説教である。

これは来須が警察を目指すきっかけにもなった6巻の巻末に収録されている回想エピソードで来須の言ったセリフ「何で親父をボコる奴がいなかったんだろうな」と重なる。

来須のできなかった、やらなかったボコりをできる大人はそこらじゅうにいる。

この場面で誰が二人に喝を入れることができたのかというと、二人の先を行く7thペアだったカップルの絆がより深まったね。

また、来須の親父のように誰からもボコられなかった大人というのも世の中にはたくさんいる。

未来日記はよくある自分に近い立場や組織に属する横並びの人人が繰り広げるバトルロワイヤルではなく、同じ町にいた人を対象に取っているだけ有り登場人物にバラエティがあるためこういったドラマが繰り広げられるところが魅力だなあ。

作品ラスト、ユッキーの父親が激高し元妻であるユッキー母親を殺す。

親父畜生すぎる何も擁護できない。

 

8巻 

ユッキー、狂人と化す。

やはり家族の死はデカイ、ここで由乃の抱えている背景が活きるのかトンデモネエな。

そして親父も死ぬ。

ラストは星を見に行こうという約束を果たすために自首の宣言もするが謎の組織に刺されて死ぬ。

ところで、この約束ってホンマやったんか?

ここでもユッキーを手球に撮って借金返済に当てようとしてたんとちゃうんか?

この親父の言うことは何も信用できないことをなぜユッキーは理解できないのだ。

ついでに、この漫画凶器として包丁出てきすぎやろ。

ほんでなんで刺し逃げすんねん持ち帰れや!

 

そして手水越しの由乃とのキス、両親を失うという同じ境遇を抱えたヒロインとの二人での逃走劇、ドスケベすぎる。

この作品が中二病心をくすぐるといわれるゆえんであると理解した。

やはりこの漫画は由乃で持っている。ついでに回想で我妻家の三人目の死体の正体も割れたようだが正直もう驚きはないかな…。

と思ったらラストでどんでん返し我妻由乃は我妻由乃じゃないらしいなんやねんそれ。11thこと市長との対決、外人が市長って参政権はどうなってんだよ!

8thの頭身もどうなってんだよ!

ユッキーは5日の姿くらませただけでなんでそんなに強気なんだよ!

男子三日会わざれば刮目して見よってこと?

 

9巻 

表紙でウェディングドレス着ていてどないやねんと思ったが、西島まさかの雨流へプロポーズ。

唐突とは思いきやこいつ一応1巻から出ていてそのときも来須越しに雨流とやり取りしていたし付き合いも長いのか、どんなストックホルム症候群?でも戦地に赴くのにプロポーズて…。

市長こと未来日記の創造主の思惑が炸裂し全市民に孫未来日記が付与された。

全員が未来日記を活用し始めたら市長の日記効果により全てを把握できるというのは結構だが確定した未来が変わっていってわけわからんくならない?

ついでに西島は死ぬ。

ユッキーは両親の死により仲間を見捨ててでも前に進む強さを勝ち取っている最終目標を見据えて一貫した人間は強い。

 

10巻 

我妻銀行登場、由乃の謎は深まるばかり雨流決死の自爆特攻、中東で両親が目の前で死に泣きわめくしかなかった自分の姿をユッキーに重ねてしまい敗北。

ラストは当初から出ていた心音が止まったと同時に炸裂する爆弾であっけない最後であったが金庫に籠もる市長には届かず。

しかし、偽物と言われたはずの由乃が網膜認証を突破しており…?(網膜認証がちゃんと仕事してるシーン見たことある人います?)

前回の三人目っててっきり由乃は当初ユッキーの想い人だった若葉さんを殺したものだと想っていたけどそういえば殺すメリットってなくない?

そもそも殺してたらユッキーも由乃と同じで心を閉ざして、まあきっかけがれでだから心閉じてるのか?わからん。

秋瀬くん、ワイは観測者-スペクター-や(スナックバス江の森田)だったか。

意味不明。デウスの死が近いために因果律がアレして世界に綻びが生まれているらしい。7月28日に世界は滅ぶ必要があったのになぜかそうはならない。

死んだ人間は現時間軸では絶対に生き返らないとのこと。

ユッキーはがむしゃらに頑張っているが由乃が理解しているというのはどういうこと?

由乃はくり返しこの時間を過ごしているまどか☆マギカホムラちゃんしてるってこと?じゃあやっぱりさっきの仮説があっているのか?

 

11巻 

いよいよ謎キャラだった秋瀬と同じくの由乃が対決、自らに秋瀬の攻撃以上の損傷を加えることで未来を回避するウルトラCをやってのける由乃頭おかしい。

さすが市長が唯一理解できなかった女*5

ユッキーは完全に暴走する由乃は味方だから正しいことを言っている日向もまおも高坂も敵なので間違っている。

疑心暗鬼に揺れつつも両親を失った怒りによる猪突猛進は止まることがない。

ただ神になり全てを生き返らせるだけを目標に進むユッキーの眼前に葛藤はあれど翳りはない。

物語で見るともうどちらが正しいかは誰にも決めることができないのだと思う。

最初にユッキーは由乃に出会って契約をしてしまったから。

そのときにこの同中(オナチュウ)三人はいなかったから。

秋瀬は死に由乃は二人いた、死体は由乃であることが明かされる。

前回のデウス、秋瀬の発言により由乃がほむらちゃんしていたことは十分に示唆されていたので納得の展開だった。

そしてユッキーと由乃の甘い夫婦生活パート。

明かされる真実、由乃の葛藤による決断をユッキーは容認できるか。

この世界線のユッキーは友達を作り友達を殺めるそこまでの決断をすることができた自分を持つことができたそれも全て由乃のおかげだったと思う。

だからこそ由乃に対して救うなどという甘ったれたことをまだ吐いてしまう。

まだ経験していないことがたくさんあるから、知りたいな由乃のこと、もっと知りたいなユッキーのこと。

次回エウレカセブン「バレエ・メカニック」(違う

9th再登場はわけわからん。

 

12巻 

9th登場はデウスによるムルムル二周目が画策する因果律改竄に対応するための策略だった。

確かに9巻で死角vs死角にてデウスに謎の攻撃を受けていたがここだったか。

由乃を救いたい気持ち、由乃を愛する気持ち、逆の由乃からユッキーへの気持ちも同じものだった。

しかし、同じであったからこそ依存先は誰でも良いのだと気づいてしまった。

由乃「私は依存出来る人間なら誰でも良かった。

あなただって守ってくれる人間なら誰でも良かったはずだよ」

以上のセリフについて、ユッキーは両親が離婚した時点で若葉に惚れていたし、由乃はユッキーが告白をオッケーしたからユッキーに惚れていただけだった。

当たり前のような事を言っているようにも思うが主人公達は中学生である。

思い出してほしい、世間知らずで無知でありつつも賢ぶる傲慢不遜の思春期を当時の恋人と結婚するのだと皆が思っていただろうし、今の友達と生涯仲良く暮らすのだろうと本気で思っていた時分を。

たまたまそこに人がいて子を成して産み育てて同じ学校に通う人間が出会い恋愛をし一時ではあるが生きる活力の源となっている。

僕は人の人生は例えば学生でいうと友情や恋、クラブ活動によるまた同じものや予定目標体験、勉強による知識の獲得や定期的なテスト、これらを全てこなす必要は決して無いと思いますがこのような予定、ガソリンのようなものを定期的に入れないと続かないと信じているのですがこの話で由乃がユッキーに言い放った言葉はあまりにも大人びた、背伸びしたセリフだったと思う。

強がらないと務まらない立場であったとしてもユッキーしか信じられる相手がいない中でよく吐けたなと思う。

由乃作成の幻覚空間にて、ユッキーが言い放った由乃を好きになった理由について

「ずっと側にいてくれたから」

まさに途中で綴ったユッキーの経験のなさからくる信頼具合の考察がまさに当てはまっていた。

由乃はユッキーを愛した理由はユッキーだったからではなく誰でも良かったが声をかけてくれたからと答えた。

数多の可能性の中を見たうえでの答え、大人から見た子供への言葉だった。

由乃は既にこの時間軸ではユッキーと対峙しておらず次の周回にてユッキーとの蜜月を過ごそうとしているため放たれた言葉だと思われる。

ユッキーの言葉とは今生での由乃との出会いにより放たれたモノだと思う。

由乃の言葉に付け加えるとするなら

「依存できる人間なら誰でも良かった、しかしそれがユッキーだった」

からである。自分を知ることが成長である。

ユッキーは両親を離婚により失った自分よりも由乃と過ごした時に愛着持ったということ。

 

なんで雨流と西島のガキは飛んでるんだよ!

 

感想

日記とあったが要はブログ文化を題材にしているところが良い。

今のご時世でブログ付けてる人なんて稀有なもので今ではSNSに置き換わるものだと思うが時事ネタ的要素もあり受け入れられやすい作品なんだな。

中学生特有の背伸びと世間の狭さを市内でのバトルロワイヤルという設定でよく描いてくれていた作品だと関心した。

ヒロインはやはり由乃だったよ。数多の可能性が有り選択し続ける勇気が人生にはついて回る。

 

読んでる時はかなり勢いで乗り切ってるような感じもするけど結構伏線がふんだんに含まれてるなあと思ってたけど2周目を読んでみると由乃の部屋を開けた際に既に「たすけて」の文字が記載残っていたりする。

2巻45・46P

同時に因果律の崩壊が起こっていたりしてこの時点でデウスが奇跡だ奇跡だって連呼しているのもあって2周目の存在が示唆されていたんだなあ。

由乃の「何で開けちゃうのユッキー・・・」もこれは2周目の由乃がラブラブデート帰りで波乱の幕開けであることが確定してしまったからだったんだなあ。

由乃は少しでも長くユッキーとたくさんの時間を過ごすために生き残る道を選択し続けていたのだと思うと涙が出てきますよ。

 

中学生の頃、未来は無限に広がっていると皆が大人に言われたけれど、実際には有限で身の丈というのは努力をしない限り測れてしまうものだった。

劇中後半のユッキーのようにどこかで挑戦をしなければ確定した未来のままでありルール②の未来確定を覆すことがそもそもできないのであった。

誰もが自分の未来日記を持ちつつ挑戦、諦める選択をし続けている今の自分でいうと会社に行く道で自殺する道もあるしそのままディズニーランドに行く選択もあるしかし無難な出勤という選択を取り続けている道は本来無限にあるはずなのに。

でもね、それでも良い。俺が選んだ道だから・・・・。

ユッキーは俺達そのものだ。

俺の未来日記を作るのは俺自身だ。

みんな生きろよ👊

おわり

*1:後にレズ要素があったのだとわかる。9巻92pにて「ラブラブ日向日記」が開眼。思えば冒頭で日向のパンツが出たときにまおが写真を撮っていたシーンについても調子ノリの男である高坂がその役に抜擢されていないことに違和感を覚えもするがレズ要素があるならば納得。

*2:1巻、9と退治した際に結ばれている

*3:いややってんのかい:中学生に発砲 拳銃を奪われそうになった警官 | レスポンス(Response.jp)

*4:ハヤテのごとくではカバーをめくった表表紙裏表紙のみに登場し続けている作者のオリジナルキャラ「オルズムンド・ナジャ」がハヤテを終始見守っていたというメタネタがあった

*5:10巻192p ジョン・バックスの「The watcher」についての説明にて「一般人の行動を予知出来ない弱さはあるものの。基本的に対所有者戦でおくれをとる可能性はゼロである。予想外すぎる由乃の行動を除いては…