みなさーん!!!!!
Ω<うおー!
<電子書籍か紙の本論争かしてますかー?
Ω<うおー!
紙の本派(バカ)<紙の本の方が記憶の定着が…
<既刊タイトルを何故か電子化にあたって分冊化しているものや謎のページ増量、カラーによって既刊巻数とは違って何故か割高で販売しているかー?
Ω<うおー!
出版社(バカ)<うおー!
<まだ完結していないのに合冊本商法してるかー?
Ω<うおー!
出版社(バカ)<うおー!
ということで、電子書籍サイトで2800冊ほど本を買ってきて年間600冊くらい本を読む私が電子書籍の本当に変なところを紹介させていただきたいと思います。
また、設定方法がよくわからなかったためアフィリエイトは含まれてないと思いますので誰か設定方法を教えてください。
①なぞの完全版商法
完全版というと、雑誌掲載時のカラーイラストや単行本やその後出た追加の単発話などが全て盛り込まれたようなものをイメージすると思う。
実際、完全版は間違いないのだが、その売り方に問題があるケースを紹介したい。
例としてあげるのは、電子書籍版(以下、電子版)ミスミソウである。完全版と称して全6巻編成。
ミスミソウ 完全版 (全6巻) Kindle版 (amazon.co.jp)
こちらがいわゆる紙の本版(以下、紙版)のミスミソウ(完全版)上下巻構成である。
ミスミソウ 完全版(上) (アクションコミックス) | 押切 蓮介 |本 | 通販 | Amazon
三角草。
厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花。
閉鎖的な田舎町の中学に転校してきた少女「春花」を待っていたのは、凄惨なイジメだった。
せき止められない憎しみに、少女の心は崩壊する!!
押切蓮介初の本格「精神破壊(メンチサイド)ホラー」が、大幅加筆で「完全版」として登場。
本作は冬の田舎にて行われる殺戮復讐バトルロワイヤル作品であり、冬のお供して最適な本ですので是非。
さて、紙版本作の書籍情報を見てみよう。
値段:900円×上下=1800円
- 出版社 : 双葉社 (2013/3/12)
- 発売日 : 2013/3/12
- コミック : 328ページ
こちらが電子版である。
値段:436円×6=2616円*1
- 出版社 : 双葉社 (2017/12/23)
- 発売日 : 2017/12/23
- 本の長さ : 116ページ
おわかりいただけただろうか。
いわゆる単話方式の売り方なのかな?と電子書籍ユーザーで察しの良い方は思うのかもしれない。
答えは否なのだが…
電子版はページ数がらんまもびっくり、1/3になっている。
さらに、発売日にも注目していただきたいが電子版が後に出ている。
実際、発売日には紙の流通を優先するために紙→電子の流れで発売されることは往々にあり、それらの手続きが数年越しにということもよくある。*2
この売り方が如何におかしいか。
抑えておいてもらいたい前提がある。
電子書籍販売サイトには単話売りがある。
ブルーロック - 原作/金城宗幸 漫画/ノ村優介 / 【第1話】「夢」 | マガポケ
こちらはマガポケ(講談社マガジン系列の漫画サイト)を参照していただきたいが実際に漫画雑誌にて連載されている各漫画の最新話から既話を1話単位で購入できるシステム。
これを利用すると1つの作品を目的に漫画雑誌を購入する必要がなくなるというメリットがある。
また、例えば漫画単行本派の方が漫画雑誌の最新話に追いつきたい場合、数話分の遅れが発生しているところを補うことができる。*3
加えて、快楽天を始めとするいわゆるエロ漫画雑誌では一話に求められている需要が桁違いであるため、この手法が主流になっているところも押さえておいてもらいたい。
例:姉体験女学寮 (1)みちきんぐ ※R18です
https://book.dmm.co.jp/product/717140/b399agoar01068/?i3_ref=search&i3_ord=4
つまるところが、こちらの単話方式に対して何を主張したいかと言うと、この分冊方式というのは割高ではあるが需要と供給がマッチしており両者ウィンウィンのシステムであること。
ひとつ問題が起きるというと、電子書籍サイトでは連載当時の分冊版と完結後の完全版が重複して発売されることがあるということ。
ただし、これはハードカバーの単行本と文庫本の内容がほぼ同じであるにも関わらず大きな開きのある値段で売られていることと同じであるということで目を瞑ろう。
連載時点、新刊発売時点で付いてきている読者というものはとても重要で蔑ろにするわけではなく、彼らなくしては単行本の発売、文庫本の発売にまで漕ぎ着けることはできない。
我々読者はいついかなる時でも出版業界の潤滑油であることを意識するべきだし、出版業界も読者にリスペクトを置くべき。
以上を踏まえて、こちらのミスミソウ完全版(電子版)が如何におかしいかというと
- 連載後に発売されているのにもかかわらず分冊版方式で販売したこと。
- 分冊版の方が割高であるため読者にメリットがないこと。つまりな、読者を舐めてる。
また、この分冊方式と対の存在が合冊本である。続いてはこの合冊本について紹介したい。
②連載途中であるにもかかわらず合本版を出してしまう。
バカすぎる。アプデしろ。それか、電子書籍アプリに合本機能を搭載しろ。
合本とはバラで販売されているシリーズを一つのデータにまとめたものを指している。
例にはならないが、紙版でも境界線上のホライゾンのような凶器と言われるほど分厚いものも存在するがようはこれらがひとつにまとまっており、手元の携帯端末でいつでもダウンロード、読むことができる。
また、これらが電子版の最大のメリットであることを主張しておきたい。
まずは良い例である。
合本 鬼平犯科帳(一)~(二十四)【文春e-Books】 Kindle版
Amazon.co.jp: 合本 鬼平犯科帳(一)~(二十四)【文春e-Books】 eBook : 池波正太郎: 本
言わずと知れた時代劇モノ小説の名作、鬼平犯科帳の全巻本である。
24巻で9350円であり1巻あたり389円である。*4
紙版
鬼平犯科帳(一): 1 | 池波 正太郎 | 日本の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon
同じく電子版の基になった紙版である。1巻あたり610円程度のため、電子版の合本版を購入した方がお得である。
他にも、一部漫画では超合本版シリーズが刊行されており、こちらは漫画複数巻が一冊にまとめられており電子版のメリットを最大限に生かした販売方法と言えます。
頭文字D 超合本版(1) (ヤングマガジンコミックス) | しげの秀一 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon
リウーを待ちながら 超合本版 (イブニングコミックス) | 朱戸アオ | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon
さて、問題提起である
【合本版】俺の妹がこんなに可愛いわけがない 全12冊収録 (電撃文庫) Kindle版
Amazon.co.jp: 【合本版】俺の妹がこんなに可愛いわけがない 全12冊収録 (電撃文庫) eBook : 伏見 つかさ, かんざき ひろ: 本
単行本版のまとめ買いページ
俺の妹がこんなに可愛いわけがない (全17巻) Kindle版 (amazon.co.jp)
言わずと知れたラノベを代表する俺妹を参考に話を進めていきたい。
本作は12巻で本編自体は完結しているためある意味キリはよいのですが、マルチエンディングとしてIF形式として現在17巻まで続刊されています。
つまり、合本で販売された以降に続編が出てきた場合、合本版に収録されないため分冊扱いとなるという事態が起きます。
また、一度販売して購入してしまっているため追加修正される場合は、「(合本)1~12巻」「(合本)1~17巻又はIF版」「各巻」という3つの商品が並ぶことになります。
紙版に比べるとまとまっているため読者は楽になっているのですが、先も述べた通り複数のものを一つでまとめられる(はず)ところが電子版の大きなメリットでありながら、そのメリットを全く活かせていないのが実態です。
この合本機能を多用してしまうと商品の一覧が雑多になることは大いにあり得るため出版社の方は気を付けていただきたいですし、先の単話方式にも共通しますが電子書籍アプリの方で合冊機能を作ってみてはいかがかな、と思います。*5
そうすることで、先の単話方式も割高で買ってしまったとしても単行本と同じようにまとめストレス軽減、さらに合冊版があるにもかかわらず数巻を購入してしまった場合も後でまとめることができるため同じくストレス軽減というかヘイトを溜めずに済みます。
ちなみに、他見つけたものとしては
既刊24巻の狼と香辛料の1~17巻合本版
Amazon.co.jp: 【合本版】狼と香辛料 1~17巻収録 (電撃文庫) eBook : 支倉 凍砂, 文倉 十: 本
Amazon.co.jp: 合本 陰陽師(一)~(十二)【文春e-Books】 eBook : 夢枕 獏: 本
以上のものがあった。ただし、これは先の俺妹に通ずる本編とスピンオフ、狼と香辛料の場合はファーストシーズン、セカンドシーズンのような分け方の場合があるため直接批判に繋がるかと言うと微妙であるが販売所が雑多になる場合があるため、メリットばかりではないということを念等に入れておきたい。
③紙版と巻数がおかしいしカラー版はさらにおかしい問題(解決)
電子版のメリットとして、カラー版の配信が可能であること。
およそAIによる自動着色ではあるが追加費用を払うことで全ページカラフルで新鮮な気分で漫画を読むことができるため通常版に比べると割高ではあるが是非一度試してもらいたいところです。
ところが、ここで問題が起きています。
②の項目でも述べた通り、基本的に電子版のメリットとしてひとまとめにされていればされているほど良いことがあげられている。
ジョジョの奇妙な冒険4部 ダイヤモンドは砕けない を参考に見て行きましょう。
ジョジョ4部モノクロ版 全12巻 合計7,152円
ジョジョの奇妙な冒険 第4部 モノクロ版 (全12巻) Kindle版 (amazon.co.jp)
ジョジョ4部カラー版 全18巻 合計9,504円
ジョジョの奇妙な冒険 第4部 カラー版 (全18巻) Kindle版 (amazon.co.jp)
いかがでしょうか。
メリットが潰されています。
ちなみに、この巻数の分け方についてはモノクロ版が集英社文庫版
カラー版は通常のコミックス単行本を参照しているためです。*6
kindle販売サイトでは販売形式の一覧を確認することができるのですが、見てみるとそれぞれ文庫とコミック単行本と別のものが表示されました。
そのため、モノクロとカラー版で表紙に違いがあることが確認できます。
ではなぜ、このような問題が発生しているのでしょうか。
結局はデータにあるのでしょうが料金という点にも着目してみましょう。
ジョジョ4部モノクロ版 全12巻 合計7,152円
ジョジョ4部カラー版 全18巻 合計9,504円
文庫版に合わせてモノクロ版は巻あたり596円ですが、
カラー版を文庫版あたりで換算してみると巻あたり792円になるため30%割高になります。
そして、データについて、
コミックシーモアの特設ページが一覧で並んでいるのでわかりやすいです。
集英社カラー版 の作品一覧|【コミックシーモア】漫画・電子書籍ストア国内最大級!無料・試し読みも豊富! (cmoa.jp)
電子書籍というのはkindle、e-books、bookwalker、コミックシーモア等各サービスがそれぞれデータを作成して独自規格を持っているのではなく、販売権利を獲得した各社サービスが大本からの配布データを販売しています。
つまり、大本が気を付けない限りはこのような事態になることが往々にしてあるということでした。*7
以上、他にもスキャン方法だとかで文句は色々ありますけど
何かあれば追記していこうとは思っていますがこれ以上追記するような事態にならないように努めてほしい!サヨナラ!
*1:電子版は定期的にセール対象になるため時期によっては変動あり。ここでは電子版の定価で見ています。
*2:逆に、電子→紙の場合も往々にしてある。電子の場合は設定された発売日厳守のためいわゆる0時更新となる場合が多く週刊少年ジャンプ等の更新日の盛り上がりを参照されたし。
*3:本アプリでは、1話あたり80コインとされている。ブルーロックが連載されている週刊少年マガジンは340円であり、単話購入が1コイン=1円であるため5作品以上読みたい漫画がある場合は割高となる。
電子版の場合はヤングジャンプ、他実話系雑誌等ではグラビア記事が権利上掲載されていない場合があるため要注意。その分、電子版用に試し読みやカラー版等の特別コンテンツが盛り込まれている場合がある。
*4:ちなみに、ここで出ている文春e-Booksとは、電子書籍販売サイトe-booksのデータを基にして売っていることを指している。
他にも、巻末を見るとbookwalkerと表示される等がある。
↑こんなのね
*5:ただし、電子書籍アプリでは巻末に差し掛かると次の巻を読むボタンが上部や最終画面に表示されるためそこまでのストレスがあるわけではありません。
加えて、電子書籍アプリでは蛍光ペンのようなマーカー機能、文章の共有機能があるためそれらのメリットが失われている可能性もあるためやはり微妙です。
これは販売形態上ジョジョを部毎に分けるためかと思いますが、コミックス単行本版では一部同じ巻に2部分が収録されており、そちらのズレの調整をした際に発生したものと思われます
*7:参考に見てみても良いかも:電子書籍の配布権 (amazon.co.jp)
【電子書籍の出版契約|著作権|『出版権』は平成27年から適用|印税相場】 | 企業法務 | 東京・埼玉の理系弁護士 (mc-law.jp)