2022年4~5月に見た映画
お久しぶりです。
2022年は映画の話をしようと思っていましたが映画の話って映画を見ないとできないんですね。
3月は一本も見ていませんし、4~6月の分を一気に更新します。
これからは月5本くらいは見たいですね。アニメやゲームもあわせてレビューできると良いんですけど長い話を感想にするような力はないしそもそもめんどい。
前回の更新(2月分)はこちら。
さて、今回は
- ハロウィンリメイク(2018年)
- MiB(1997年)
- プラットフォーム(2021年)
- インセプション(2010年)
- ストレイトアウタコンプトン(2015年)
- シン・ウルトラマン(2022年)
- バブル(2022年)
サブスクで見れるんだからいっぱい見ろよって感じですけど映画にあまり興味なくなってくると逆に新作しか見なくなるんですよね。
なぜなら”きっかけ”がないから。
わざわざこんなブログを見に来ている人がいるかは知りませんがきっかけになればよいなと思います。
小並感
ハロウィンリメイク (2018年)
5点 結局、幽霊とか、隣の国が核を持っているとかよりも近所にいる狂人が一番怖いんだよな。
見た日 4月2日
DBDでおなじみのハロウィン、マイケルマイヤーズの物語。めちゃくちゃ人が死ぬ。
デカくて力も強い精神異常者がめちゃくちゃ人を殺す。しかも幼少期という若いうちから人を殺すし、大人になっても殺す。
ついでに、続編ではクソジジイになってもめちゃくちゃ殺す。マジでなんなんだこいつ。
ちょっとでもマイケルに付け入られる隙を見せてみろ、死ぬ。
ちょっと調子に乗ったり言うことを聞かなかったりしたら死ぬ。
ホラー映画お馴染みのエッチな女は全員死ぬ。
なぜならマイケルは赤ちゃんだから。バブみは殺意と同義なのだ。
下品な子ども達の下品な学園生活をぶち壊してくれる存在はなんかスカッともさせてくれるけれど。
ヒロインがめちゃくちゃチェイスするところはさすがだな。
嫁にするならホラー映画のヒロインに限る。将来必ず肝っ玉母ちゃんになる。間違いない。
総評としては、名作なのかもしれないけど現代人が見てもな…。と言う感じの映画でした。そのためにリメイクしたんだろって話ですが。
MiB(1997年)
6点 オチが好き
見た日 4月3日
アメリカの都市伝説でもあるMiB。
映画も定期的にテレビでも放送してるから一通りは見てる。
エンタメ色が強いし、話題のウィルスミスですし*1と言うことで見ました。
メンインブラックはよくわからない職業だし、よくわからない者を相手にしているとはいえよくわからない話過ぎるだろ。
ただ、全部めちゃくちゃにすることでわけわからないことを楽しんでもらうという工夫なのかなあ。
体液塗れのオチもワンパターンで虫も出てくるし気持ち悪いわ~。
ラストシーンは劇中でも激弱ですが伏線も張られており、とても好みです。
プラットフォーム(2020年)
6点 メッセージが強い映画はいいけど、受け手に委ねすぎだろ
見た日 5月3日
まあ、公式サイトでも見てよ。
上の階層の食べ残しが降りてくる施設が舞台。運で決まる階級社会は昨今話題になった親ガチャを彷彿とさせます。
必要以上に飯を食う上層の人々、助け合えば全員が救われるシステムが構築されているのに実行しない人々。他人の事を考えていては死ぬ。
他人の事を考えないと死ぬ。どちらを取っても誰かが破れば死ぬ。
給料を払わなければ会社はもうかるが会社員は死ぬ。
給料を払いすぎると会社員は儲かるが会社は死ぬ、そして会社員も死ぬ。
誰も助けてくれないし、自分自身も誰を助けようともしない。
どうしようもないよな。
管理者たちはシステムの出来ではなく作って満足。
そして、それを運営していくために飯を綺麗に作るという利用者は何も求めていないところに価値を見出している。
政治や行政を批判しているんだろうなあ。そして、それに従順する人、抗う人、憤りを同じ階級の人々にぶつける人や諦める人。
市民の模様が描かれているってわけ。
組織は組織を活かすために働きかけるから、労働者がどう思っているとか、それでどうなるかとかは関係ないんだわ。
先の知床の事故*2も同じだけれど、行政は全てを見ているわけではないし行政側としてもそれは不可能。
そして、誰かが意見を唱えたところで他の大多数はそこに関しての意見を持っていない、だから助けないし動かない。
助けることもできないし動けもしない。
行政が人を助けることはあってもそれは全体ではなく一部。蜘蛛の糸は狙ってしかもその時に掴んだ人しか救わない。
例えばチェゲバラみたいな革命を起こせる指導者がいれば別だろうけど、生活がままならないほどに体は困窮していないから、アフリカの子どもは自分よりも困窮しているだろうからと精神を満たすために望んでいる。
ヨーロッパの階級社会は絶対に抗うことができない地獄ってよく聞くけれど、それを施設と社会規律を正すための組織が運営しているっていう皮肉はよく効いているよな~~~ってこの映画を見た上流階級の片手間で評論やってるご意見番が言ってそう、ムカつくぜ。
食事ってウンコを排出するためだけの行動だよなあ、そして労働はそのウンコを排出するためだけの行動、食欲ってなんなんだよ。他の欲望に関しても同じ七つの大罪ってよくできた話だよなあ。
こんなに風刺全開の救いのないというか投げやりな話をもう見たくねえよ。
インセプション(2010年)
100点 全部完璧
見た日 5月3日
何回も見ている。見るたびに発見がある。
もう全部のシーンを覚えているけど別に考察とか解説とかを見たわけではないので友達と話しながら見るとコイツなにしてんねんというようなシーンの行動の意味や心情とかもわかって面白いです。
無重力のシーンとかどういう撮影したらあんなのになるんだろう。
本当に映像って不思議なことがいっぱいある。もうそういう次元の作品、クリストファーノーランに心底惚れている。
難解な映画と言われがちですけど、単純にラブストーリーとして優秀すぎるし映像も最高だしアクションも面白い。もう何が駄目なのかわからない。
自分が映画というか作品を見る際に重要視している無駄なシーンの有無について、全くない。マジでノイズしかないX-MENの後期作品の監督とかこの映画を少しは見習ってほしいわ。本作は140分あるが、無駄なシーンがないために飽きがこない。作品に集中できる。そして、無駄がないからこそ情報が詰められていてキャラクター造りもストーリーにも厚みが出る。平々凡々なコメントしかできないけど、そんな感じです。
ストレイト・アウタ・コンプトン
9点 ラッパーは夢で在り続ける必要がある。ラッパーを目指す少年たちのために。
見た日 5月5日
南部の貧困地域の人間が成り上がるには殺すかヒップホップしかねえ。
ヒップホップで大成すると白人のブルジョワたちと肩を並べることができる。*3
それができなきゃダラダラ生きてギャングに殺されるか、ヤクで潰れる、それだけの人生さ…という背景からラッパーは生まれてるし、それ以外の人々もそれに倣って文化やコミュニティを形成している。
ただ、ここで言われているギャング達も同じように将来の夢でギャングをあげていたような奴らではなく、成り行きでなるしかなかったからなっているような奴らばかりなのかも。
冒頭のスクールバスに乗った学生がギャングの車にハンドサインを見せつけた結果ギャングを舐めるな、ギャングになりたくなかったら勉強をしろと銃を突きつけるシーンには反面教師的な意味合いが強く出ている。
そして、その理由は黒人に対しての世間が持っている決めつけの印象からもたらされる現実も影響している。
それを教えるために彼らは叩かれハングリー精神を形成しそのエネルギーを音楽にぶつける。そんな魂の曲は白人黒人国籍問わず潮流を巻き起こし、その世代が時代をつくる。
エンドロールにてNWA主要メンバーのドレーに向けて2パック、スヌープドッグ、ケンドリックラマー、エミネム、50セントともうこの業界のトップスター達が感謝の言葉を告げる映像が差し込まれている。プロデューサーとしてアシストした功績をたたえるものだが、これもNWAが巻き起こしたヒップホップの潮流の賜物。
強く結びついた仲間から抜きんでた光る才能があればそれを全員で磨いていく。
そして、出資し夢の第一歩を全員で踏み出す。
ダメなら一生下っ端で生きていくだけ、それなら一回くらい夢見たっていいだろうよお。
そしてレコードを作ってみる、お前の曲は最高だぜ、地元のラジオに流そうぜ、お前の曲聞いたぜこの地域でお前を知らねえ奴はいねえ。
そういって厳選されたアーティストが世に羽ばたいていくこのサイクルは胸熱くしてくれる。
本作の構成は起承転結がはっきりしていてアクションが起きるたびにヒップホップのBGMがイカしている。*4
音楽を題材にした映画はここら辺の導入が自然でそれを飽きさせなくて見やすいわ。
時系列もその当時にリリースした曲を選択しているためファンは聞いていて思いを馳せる箇所がたくさんあるだろうし、当時を知らない新規のファンに関しても当時の背景や制作陣の思いを掴み取ることができる。
こんな伝記映画がつくられたら最高だろうな。
ボヘミアンラプソディなんかまさにこのまんまの映画だったもんなあ。
ただしこれらが作られるって言うことはだいたいが解散していたり主要メンバーの死がきっかけになっているからもう遅い場合が多い。
ただし、彼らの起こしたムーヴメントは死んでおらず意志を受け継いだ次世代のアーティストを応援することがまた次の世代への活力、希望となる。
日本では、ダウンタウンの松本人志がお笑いのカリスマとして君臨し、「ウケ」が取れるかどうか、面白い=格が上という文化を形成したという話を聞いたことがある。行き場のないガキンチョたちが見る夢として種類は違うけれど、言葉一つで世界を変えることができるラップとお笑いは共通している。
おいらの場合、恵まれた環境にいるから、堅実に大学を出て堅実な企業に就職するという程度の夢しか見れなかった俺が抗えたことなんか大学に行かないだけだった。ヒップホップスターやお笑い芸人に対して本当に憧れたことなんかなかったんだろうなあだって俺は何もしていないから。
ただし、そういった存在に憧れ挑んだ人々が今自分がテレビや様々な媒体を通して活躍する存在であり、憧れられているからこそ輝き続けているのだと本作の様な成り上がりの話を見ていると思わせられる。
つまらない人生だったけれど、彼らを応援することで彼らに憧れている若者たちへの力にもなる。何よりもおいらがそれをすることで、彼らドープの一員になれる気がするんだ。
もう全員におすすめです。
シンウルトラマン(2022年)極上爆音上映
8点(隣のカス親子 -10000000000000000000点)
ウルトラマンに夢見た少年たち全員見ろ!見てない奴も。
見た日 5月20日
やっぱりデカいやつとデカいやつが闘うのは面白いよな。
シン・ゴジラで舞台を築いた新日本と新政府、怪獣の脅威についても地震雷火事ゴジラくらいの扱いになってきた。そんな中での新たな危機、脅威としてウルトラマンが出てくる。オモシロ…。
監督の庵野秀明については庵野秀明オタクみたいなやついっぱいいるし、それに比べたら俺はエヴァくらいしか真面目に見てないので正直何も知らない。
申し訳なかったので庵野秀明展にも行けなかった。
俺は庵野の事を何も知らないし分かっていない。
でも、そんな庵野がめちゃくちゃ特撮好きって言うことはアオイホノオで読んだのでそこだけは知ってるということだけ…。
ところで、自分は特撮について熱い思いを一つも持っていない。
なんでもそうなんだけれど、親がそのコンテンツを好きな場合は子にも影響されるんだけれど生憎親がそういう思いも持っていなかったし、男の子は特撮を見るものだという思想すらもなかっただろうからヒーローものもウルトラマンも一切見て育たなかった。一度だけひらかたパークに行ったときにアバレンジャーのヒーローショーを見たことがある。これはWorld家のビデオ記録に残っている唯一の記録。
特撮は基本的には土日の朝やテレビ大阪で再放送なんかがときどきやっていた。
ただし、現在もそうだけれど朝に起きないタイプの人間だったので自主的に見る機会すらなかった。
これもいずれどこかで語りたいんだけれど、小さい頃はアニマックスがあったのでそもそも地上波のテレビを見ていなかった。
中学生くらいになるとアニマックスを見るための(恐らく違法の)チューナーがぶっ壊れたのでアニマックスを強制卒業する形になったんだけれど、そこでようやく地上波のテレビを見るようになる。
深夜のバラエティ番組に加えて深夜アニメを見るようになる。
まあ、何が言いたいかと言うと特撮を全く見て育っていない人間であった。
*5
自分は特撮を怪獣ごっこ、ヒーローごっこを大人が作った作品だと解釈しているんだけれど本映画ではまるで子どもがソフビのオモチャでウルトラマンを操っているかのような戦闘シーンがあった。
特撮が好きな人はずっと特撮を見ているだろうけど、小さい頃には見ていたけれど今はもう見ていない、そんな人に向けた演出なんだろうね。流行る映画というのは大衆に寄り添った演出が必要、ということなんでしょうか。
デカい長澤まさみがとても良かった。
自分は背の高い女性が好みなんですけれど、デカければデカいほどに魅力を感じてしまうので背の高い長澤まさみがデカくなるともうメロメロでダメになります。
更に長澤まさみの理解のある参謀みたいなポジションも良かったよね。
ゴジラは元から非核の話とかなかなか政治色の濃いシリーズだったけれど、ウルトラマンはウルトラマンが悪者を倒すというわかりやすい勧善懲悪作品だからシンゴジよりもわかりやすくてよかったよね。
ウルトラマンの目的、悪の到来と救い、政治的にウルトラマンの立ち位置、ウルトラマンに並ぶ脅威の存在。
味方が完全に味方かどうかなんていうのは信用で見るしかないうえに、裏切ろうと思えば簡単に裏切ることができる危ういシーソーゲームに立たされていることを認識させられる。
昨今話題のロシアとウクライナの戦争に加えて安倍総理の銃撃事件なんかもそうだけれど起こるはずがないと思っていた事件なんかは日常的にありえ続けた出来事。
それがたまたまというか、これまでの人と人とのつながりや社会的な立場を守るため、これまでの日常を守るために躊躇されていた弁が外れている。
政治家には是非とも我々の安心や生き甲斐みたいなものを守り続けてほしいものです。ヒーローや怪獣はどちらも脅威が発生したときのメタファーでしかない。
現実をどう生き抜くのか、勧善懲悪の訓えから我々は何を学び実行するのか、それが求められているのです。
知らんけど…。
ちなみに隣のカス親子というのは極上爆音上映に親(若い20代後半から30代前半くらい)と子(小学生低学年以下くらい)のことで、子どもが上映中に終始ぐずっており極上爆音上映のためまあうるさい劇場内でうるさいを連呼していたためです。前の席にいたら蹴って出ていけと言うんですけどまさかの隣に座られたために言うに言えず終始耐えることになりました。
みなさん、前に厄介な客がいれば座席蹴ると思いますが横に厄介な客が来たらどうしますか?もう本当に嫌なんです。親子で映画を見たいならドラえもんかクレヨンしんちゃんやプリキュアを見に行ってください。
シンウルトラマンは大人向けの作品だし、尚さら極上爆音上映を見に来る客なんて言うのはその大人向けの作品を更に楽しもうとしているお客なんです。お前が映画産業を衰退させている原因だということを認識しろ今後子どもに映画館で映画を見せたいなら今は家でサブスクで見せろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ただ、これを耐えることができた要因というのもシンウルトラマンがしっかり面白かったからと言う感想に尽きます。
バブル(極音上映)(2022年)
5点 単発映画はだいたいこんな感じよ
見た日 5月20日
最近の映画なので是非ホームページもどうぞ。
東京が崩壊している世界、萌えだよね。
ただし、バブルがぷかぷか浮かんでいる世界、どういうことやねん過ぎる。
まずは作品について、監督は荒木哲郎、脚本虚淵玄、キャラデザ小畑健、音楽澤野弘之という大物たちが集った。進撃の巨人、カバネリでおなじみWIT STUDIO制作。
結構期待ができるメンツが揃っているよね。
ところで、アニメ映画ってドラえもん、クレヨンしんちゃん、名探偵コナン、ワンピースクラスの超人気アニメシリーズの劇場版作品でもない単発の作品ってジブリやディズニー、他に言うと細田守くらいの監督のネームバリューが余程ないとそもそも見られることすらないからとても難しいよね。
しかも、挙げた作品に関しては子ども向けになる。
アニメ自体が子ども向けと言う偏見は無視したとしても一般人がこれらのアニメを見る”きっかけ”が明らかに少ない。
だから売り上げにつながらないしもちろん話題にも上がらない。そんなアニメオタクしか見ない作品がいくらあるのかわかったもんじゃねえ。
まあ、今作はNETFLIXでも公開されているのでマシなんだけれど。
そして、プリンスストライドオルタナティブとかでもあったけれど、パルクールっていうのは動きがあって結構画面映えがするスポーツではあるよね。
特にこの廃墟の東京というものを見せるための役割も担っていた。
ただし、今作はチーム戦ということで結構無茶もするし正直一番早い奴がさっさとフラッグを取って終わりというだけの話なので駆け引き等の面白みは全くないんだけれど。
こんな非難ばっかりしているけれど、劇場で見たからか音響がスゴイ良かった、風を切っているし荒廃した都市を縦横無尽に駆け回るのでアニメの絵自体は見どころあるしね。
おまけにバブルというだけあって都市が冠水しているため水の静寂さとパルクールの動きが意外と良い味出しているよね。
なんて、褒めてはいますがそもそもこのパルクールって必要ある?って感じなんだけれど。
ただし、スポーツから発生する仲間との友情みたいなものは定番だから無理な展開というほどでもないんだけれど。
ただ定番なんていうのは他にもなんでもやりようあるんだからどうしてここまでこだわったのか疑問に思う。
細田守の竜とそばかすの姫を例に挙げると映画見た人ならわかる通り、美女と野獣の設定に落とし込む←ここは良い。
そして、歌姫をキャストとしてあげているために歌わせるとか、細田守の名物インターネットの使い方、インターネットヒーロー(これは同日に見たシンウルトラマンのレビューでも言っているけれど)の扱い方等要素が多すぎるんだけれどそんなにそこにこだわる必要ある?ってところが目に付くんだよな。
そして、それに対して2時間程度の映画で説得力を与えるのはとても難しい。おまけに本作は廃墟となった街がなぜそうなったのかの話もしないとダメ、SF作品だから。
それなのに主人公たち(孤児)はオリジナルの(面白くない)スポーツをしている。
しかも謎の人語を朧げにしか話さない電波ヒロインもいる。
加えて、そのヒロインと同じ電波っぽいけど確かな実力を持っているから許されている系の主人公が恋愛っぽい浮かれた雰囲気にもなるよ。
もうね、要素が多すぎて収拾がついていない。
それに尽きます。
ちなみにこのバブルというのは人魚姫が最後泡に溶けて消えるところから取られていて、作品全体とヒロインなんかは人魚姫をモチーフにしています。
じゃあ、荒廃した都心の街じゃなくて港町とかで良かったんじゃねえの?って思う。
更に、名前だけ出した竜とそばかすの姫なんかも美女と野獣だったけれどなぜ西洋の昔話を落とし込もうとしているのかな。
虚淵の要素ってなんなのっていうとセカイ系にもつながる超常のヒロインと男の子の恋愛模様と言う救えねえ展開のとこに繋がるんじゃないですかね。
それと孤児たちの集まりって言うのはろくでもないですけれど、逆に言うとろくでもない奴らって言うのは僕たちのいるような普通の社会、世間には受け入れられない存在なわけでそこに同じまともではない人魚姫の役割を持った超常ヒロインが加わっても平然と受け入れられるというのは萌えですよね。
そうした荒んだ環境の中で希望もない現実の中で浮いていた主人公が人の心を獲得していく様子、同様に人として立場を獲得していくヒロインの様子、そこがメインなんでしょうね。じゃあやっぱりパルクールいらないじゃん。
なんか雑な感想だな、と思った?しょうがないよだって微妙だから。
ところで、竜とそばかすの姫の細田守もそうでしたけれど世界に向けてジャパニメーションを売っていこうという流れがあるのかな。
おおかみこどもの雨と雪なんかは日本のお話だったから海外にはウケないのかねえケモノ×人間に加えて母子家庭なんてテーマは重いもんね。
話を戻して、本作についてもNETFLIXで後悔されるわけですから全世界に向けて、それぞれ名のあるスタッフが制作にも加わっているから一番最初に描きましたネームバリューで見るという外国のアニメファンも多数いるでしょうし、そうした方から見ると演出に凝っている本作は目新しく映るのでしょうかね。
日本が文化に金を出さないなんて言う話は昨今叫ばれ続けておりますがNETFLIXが金を出し続けるということは本作のようにより大きい市場、大衆に向けた物語にシフトしていくのかと思います。
結局中身なんか見ていないわけですから有名アーティストと無理矢理タイアップを結ぶために竜とそばかすの姫のような微妙な仕上がりになってしまうんだと思います。
韓国ドラマや映画なんかはそれで大成功しているし評価も獲得しているから、日本のアニメーションについても頑張ってもらいたいところです。ただし、これまでのアニメはもう見れなくてこれからの世界にウケる日本のアニメーション会社の作るアニメーションが主流になっていく。
ネームバリューを活かしてせめてアニメくらいは日本産と言う言葉を残していってもらいたいものです。